Windowsノートパソコンのバッテリー状態確認は、下記の手順で確認できます。
おそらくこの記事を見られる方は、Windowsに詳しくない方だと思いますので、できるだけわかりやすく書いていきたいと思います。
1. バッテリーレポートを出力する
まずはバッテリーレポートを出力し、バッテリー状態を確認できるようにします。
「Windowsマーク」の上で右クリックし、「ターミナル」を押下。(ターミナル(管理者))を押下してもOK。
「Windows PowerShell」が起動しますので、下記のように記述し、キーボードの「Enterキー」を押下します。
powercfg /batteryreport
※「cfg」 と「/」の間は、半角スペースを入力。
「バッテリー寿命レポートがファイルパス C:\Users\[ユーザー名]\battery-report.htmlに保存されました。」と表示されます。
※テキストで記載の「\」は、画像の「\」と同じ意味です。
これは、C:\Users\[ユーザー名](ユーザー名は私のユーザー名なので伏字にしています。)に、battery-report.htmlというファイルが保存されていることを意味します。
次にファイルの場所を開き、バッテリーレポートを確認します。
2.保存されたバッテリーファイルの場所
キーボードの「Windowsキー」を押しながら「E」を押下します。
「エクスプローラー」が立ち上がりますので、左下の「PC」を押下します。
続いて「Windows(C:)」を押下。
※PCによっては「Windows」ではなく、別の表記になっている場合がありますが、(C:)と記載のものを押下してください。
「ユーザー」を押下します。
[ユーザー名]をクリックします。
(伏字にしておりますが、下記画像の赤枠あたりの文字をクリックしてください。)
「battery-report」というファイルをダブルクリックします。
下記のように表示されたら、「Google Chrome」か「Microsoft Edge」のいずれかを選択してください。
これで「battery-report」ファイルを開くことができます。
3. battery-reportの見方
バッテリーレポートを開くと、よくわからないことがたくさん書いてあると思います。
最初に記載されているのは、PCの情報やレポートを出した日時です。
ここにはバッテリーのことは書かれていないので、無視で大丈夫です。
次が一番重要な情報です。
Installed Batteries (搭載バッテリー情報)
ここには、搭載されているバッテリーの型番が記載されている。
重要なのは下記の3つです。
- DESIGN CAPACITY(新品時の最大容量)
- FULL CHARGE CAPACITY(現在フル充電した際の最大容量)
- CYCLE COUNT(充電回数)
これを見ると、新品時「23,616 mWh」だったのが、現在は100%充電しても「20,383 mWh」までしか実質充電されないということになります。
スマホだと、設定からバッテリー最大容量が確認できますが、Windowsの場合は、
FULL CHARGE CAPACITY から DESIGN CAPACITYの数字を割ることで、最大容量が何%残っているかが算出できます。
上記の場合だと、20,383 mWh ÷ 23,616 mWh = 最大容量・約86.3%になります。
※この86.3%が、バッテリーの劣化率です。
バッテリー交換の目安
FULL CHARGE CAPACITYがどんどん少なくなると、当然100%まで充電しても電池切れになるまでの時間が短くなります。
もう一つ、バッテリー劣化の目安となるのが「CYCLE COUNT(充電回数)」です。
この充電回数が300~500くらいになってくると、バッテリー容量も著しく低下していく傾向にあります。
私が以前使っていたパソコンは、バッテリーが劣化しすぎて、満充電上体んでも起動して2,3分で電池切れになるような状態でした。。。
そこまでくると(というかそこまで来る前に)、バッテリーの交換が必要になります。
バッテリー交換の大体の目安は、下記です。
- 充電回数が300~500以上
- バッテリー劣化率が50%を下回る
- バッテリーが膨張
バッテリー膨張については、下記の記事もご覧下さい。
Recent Usage (最近の使用状況)
ここからは、サブ的な情報ですので、サラッと行きます。
直近のバッテリーやACアダプターの使用状況や、その時のバッテリー容量や充電状態が確認できます。
Battery Capacity History (バッテリー容量の履歴)
使用した日ごとの「DESIGN CAPACITY(新品時の最大容量)」「FULL CHARGE CAPACITY(現在フル充電した際の最大容量)」の状態を確認できます。
FULL CHARGE CAPACITYの劣化具合が、数字の減少により確認できます。
Battery Life Estimates (バッテリー駆動時間の推定)
ACTIVE(パソコン稼働時)と、CONNECTED STANDBY(省電力スタンバイ状態)での、バッテリー使用可能時間が確認できます。
※CONNECTED STANDBYは、スマホの電源ボタンを押して「スリープ状態」にしているような状態です。画面は暗くなり、一見稼働していないように見えますが裏では通信していたり、バックグラウンドで動いていたりします。(PCのスリープ状態とは異なる状態です。)
まとめ
Windows11ノートパソコンのバッテリー状態を確認する方法について、解説しました。
【ポイント】
- ターミナルを起動し「powercfg /batteryreport」と記述し、Enterキーを押下。(レポート出力)
- 保存されたレポートを開く。
- レポートで最も見るべきは「Installed Batteries (搭載バッテリー情報)」。
- FULL CHARGE CAPACITYが、少なくなる程、バッテリーが持たなくなっていく。
- CYCLE COUNT(充電回数)が多くなっても、バッテリーは劣化していく。
以上、参考になれば嬉しいです!